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885話

「白いスーツに身を包んだデイビッドさん、この機会がなければ、彼は一生リンダに300メートル以内に近づくことすら夢のまた夢だったろう。

イングランド側は彼を刑務所に入れる証拠を掴めていないとはいえ、どれほどのクズかは十分承知している。

イング三島の民の安全を脅かすようなクズが、女王陛下のお側に近づく資格などあるわけがない。

強引に入ろうとする?

どうぞどうぞ。

ザルのように穴だらけにはしないが、頭を吹き飛ばすことは約束しよう。

何だって?

あの人質たちから崇拝されているリー・ヒーローが兄弟だと?

冗談じゃない。

お前のようなへなちょこが、どうしてリー・ヒーローと兄弟を名乗れるというのだ?

兄弟さ...