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851話

贺蘭小新。

李南方が贺蘭小新を見て、心の中で驚いた。「妖女め、お前は紅豆監獄に入っていたはずだろう?どうしてここにいるんだ?」

贺蘭小新は口の中で何かもごもごと言いながら、蓮のような二の腕で李南方の首に絡みつき、半開きの赤い唇が押し下げられてきた。

人を魅了するあのミントとムスクの香りが、さらに強く感じられる。

贺蘭小新の脇の下から。

李南方は突然理解した。

このかすかな異香は、贺蘭小新の体臭に違いない。

華夏の満清時代、かつて香香公主という女性がいて、ある風流な君主を虜にしたが、彼女の身体には自然な体香があったという。

実は、この自然な体香というのは、狐臭の変種なのだ——

狐臭、誰...