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820話

野史『大唐史記』によれば、開皇十九年、西北可汗の安義公主が薨じ、文帝は宗室の女(義成公主)を可汗に嫁がせた。

義成公主は西北の地で30年近く生活し、啓民可汗、始畢可汗、処羅可汗、頡利可汗の可敦(后妃)となった。

唐の貞観四年、義成公主は唐の将軍李靖に捕らえられ、自ら烈火に身を投じて亡くなった。

火が消えた後、義成公主は一つの舎利子を残し、それが大草原の土に埋められた。九九八十一日が過ぎた正午、烈陽が照りつける中、突如として霹靂が落ちた。

青い煙が立ち上り、美人が生まれた。これを轩辕王と呼び、烈焰という門派を創設した。

轩辕王は義成公主の九泉の陰魂が化したもので、二つの顔を持ち、一つは...