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803話

「怖い」

谢情伤はどれくらい前からこの言葉を口にしていなかっただろうか。

おそらく七歳を過ぎてから、一度もこの言葉を口にしたことはなかった。

それなのに今、彼は躊躇なくこの言葉を口にした。これは彼の心の中で、李南方が何か事故に遭って、二度と戻ってこないことを本当に恐れていることの証だった。

だが、どんなに怖くても、誰かがやらなければならないことがある。

まるで全中華民族の平和のために、敵の銃弾の雨をくぐり抜け、前線へと突き進む兵士たちのように。

谢情伤は門の外を見つめながら、淡々と言った。「もし私に行けるなら、彼を行かせたりはしない。我々は李南方の身に何かあるのではないかと恐れている。だが胡灭...