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790話

「粘土人だって土臭いところがあるものだ、ましてや李南方がそうでないはずがない?」

老閔の厚かましさを、李南方はすっかり見切った。このまま強い薬を与えなければ、今回の件が済んだ後も、あちこちで迷惑をかけ続けるだろう。福の中にいながら、それを知らない男だ。

だから老閔に知らせてやろう。閔柔が彼を救うために、賭場の魔の手に落ちたという真実を。

案の定、李南方が閔柔の名前を口にした途端、老閔の体がびくりと震え、掠れた声で尋ねた。「小柔が、彼女がどうしたんだ?」

老閔の知能はなかなかのものだ。李南方がボフスキーに閔柔のことを尋ねる様子から、すぐに娘に何かあったと察知した。

老閔がどれほど人でなしだろうと...