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782話

16世紀、ポルトガル人はマカオを占領した。

当時、この地域の下層階級住民のほとんどは肉体労働者か、裕福な家庭で働く使用人だった。

彼らは暇を持て余すと、賭け事に興じ、それが最大の娯楽となっていた。

そのため、老人性認知症の予防に効果的な脳トレとも言える賭博は、この地域の民間で非常に盛んだった。

ポルトガル人は賢明で、賭博を禁止するどころか—むしろ大いに奨励した。

一つには、みんなが賭博に熱中すれば、頭の中は「どうすれば小馬哥のような伝説の賭博師になれるか」で一杯になり、ポルトガル人の統治に反旗を翻すなど考える余裕もなくなる。

二つ目には、ポルトガル側が課税によって大きな利益を得られた。

こ...