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779話

閔柔が李南方に残した手紙は千羽鶴の形に折られ、楊逍のベッドの横にある枕元のテーブルに置かれていた。

ドアを開けるとすぐに、楊逍に言われるまでもなく、李南方はそれを一目で見つけ、彼女の手を離してそちらへ駆け寄った。

楊逍の字と比べると、閔柔の字はずっと優美で、特に小さく、柔らかな雰囲気を漂わせていた。まるで彼女自身のように、怒らせない限り、大声で話すことはめったになかった。

「李南方、ありがとう」

これが手紙の書き出しだった。

たった数文字、一つの名前と一言の礼儀正しい言葉が、まるで見えない扉のように、彼女と李南方を隔てていた。

「岳社長にも心から感謝します。

岳社長は私が最も尊敬す...