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759話

「どうぞ」

李南方が社長椅子に身を投げ出し、うとうとと眠りかけていた時、ドアがノックされた。

社長たるもの、社長らしくあるべきだ。誰が来ようと、このだらしない姿は見せられない。きちんと姿勢を正し、部下たちの手本となるべきだ。

しかし、入ってきたのが葉小刀と分かると、李南方は再び椅子に身を滑らせ、冷たく罵った。「くそ、犬がいつから糞を食わなくなったんだ?お前がドアをノックするなんてな」

「李社長、そういう言い方は聞き捨てなりませんよ」

葉小刀は近づいてきて、真面目な顔つきで言った。「確かに私たち二人は親友ですが、それはプライベートの話。仕事中はルールを守る...