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612話

李南方が出て行った後、段儲皇はもう会場に留まる気にならなかった。

大理段氏の代表として七星会所に来て、毎年恒例のこの集まりに参加する彼は、実際は荊紅夫人と同様、ただ顔を出すだけだった。何人かの親しい世交の友人と言葉を交わし、それで帰るだけのことだ。

他の者など、相手にする必要はなかった。

賀蘭扶蘇が去り、李南方も出て行き、主催者の花夜神は病気だ。会場にはまだ李牧辰のような交友関係を深めたがっている大勢の人々がいたが、彼はすでに興味を失っていた。ソーダ水を一杯飲んだ後、彼は随行スタッフを連れて大広間を出た。

まだ日も早く、ホテルに戻っても特にすることもなく、随行スタッフの提案で段少は七階...