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601話

七星会所の十一階には、千平方メートル以上の広さを持つ大ホールがあった。

完全に欧米の最高級の装飾基準に従って設計されており、すべて西洋風だった。給仕たちの服装も、男女ともに白いシャツに燕尾服という統一された装いだった。

男性給仕がこの服装をしても特に目立つわけではなかったが、髪をきれいにまとめた女性給仕たちは、艶やかさの中に凛とした佇まいが加わり、清々しく見えた。ミニスカートで長い脚を露出するような装いよりもずっと品があった。

ホール内には百人近くの人々がいて、年齢に関わらず、男性はみな正装し、女性たちはそれぞれ色とりどりのイブニングドレスを身にまとい、グラスを手に、三人五人と集まって、静かに...