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56話

岳総は今日、妙に機嫌が悪いな。ちょっとしたことですぐ怒り出すし、まるで更年期が早く来たみたいだ。

後勤部の劉さんが仕事の報告に来て、年明け前に入荷した箒がネズミに噛まれたけど、廃棄して新しく仕入れるべきかと聞いただけなのに——たったそれだけのことで、岳梓童は指で彼の鼻先を突きながら叱りつけた。後勤部は何のために存在するのか、倉庫になぜネズミがいるのかと。

おや、清掃用品を置く倉庫にネズミがいるなんて、そんなに珍しいことだろうか？

そんな倉庫にもネズミがいないなら、あの可哀そうな生き物たちはどこに身を隠せばいいというのだろう？

閔柔は汗を拭う手が止まらず、当月のボーナスを没収された上に自己...