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558話

「ガラス種、またもやガラス種か」

「あいつの運、めちゃくちゃいいな」

「まさか、透視能力でもあるのか?」

「俺が賭けた五千ドルが水の泡だよ」

さらに良質なガラス種が出現した後も、見物人たちはもはや大騒ぎしなかった。

なぜなら彼らは、李南方の異常な幸運に、すでに驚愕しすぎて驚く気力さえ失っていたからだ。

思わず顔がほころぶ李南方は、喜びを隠せないまま翡翠を受け取ると、手放すのを惜しむように暫し眺めてから、グラフに差し出した。

彼が口を開く前に、グラフは慌てて手を振った。「あ、いえ、もう翡翠はいただけません。李、李さん、ご好意は嬉しいですが」

デイビッドも怒ったふりをして言った。「李、君がそんなに...