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557話

拳の大きさほどの氷種翡翠、その価値はどれほどか?

翡翠の相場に詳しくない李南方は、本当に分からなかった。

だが、かつて彼に氷種の玉札をプレゼントしたデイビッドが、あの緑色に輝く美玉を目にした瞬間、目に浮かんだ貪欲の色を見て、李牧辰が大当たりを引いたことを悟った。

通常であれば、切削師が原石を切って玉が姿を現した時点で、多くの投機家たちが駆けつけて値段を叫ぶものだ。

投機家たちも賭けているのだ。

彼らは見えた玉の種類から、まだ切り開かれていない部分が彼らの提示した価格をはるかに超えるものであると賭ける。

結局、窓口に玉が見えたからといって、中心部に確実に玉があるとは限らない。

一般的な賭石客なら...