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551話

連姉のその友達はミャンマー国籍の華人で、梁という姓の三十代の若妻だった。容姿は美しく、眉間には傲気が漂い、両手首には派手な太い金のブレスレットをいくつもつけていた。

梁さんの祖先は一世代前からこの地で発展し、まずまずの成功を収めていた。資産は数千万ほどで、時々グレーバレーに賭けに来るのだった。

「道中で知り合いに会って、二時間ほど足止めされちゃった」

梁さんは車から飛び降りると、連姉と軽く抱き合い、顔にかけたサングラスを手で直しながら、李南方の方を見た。「あら、あの人はあなたの友達?それとも部下?」

「何が友達よ、私の部下でもないわ。中国本土から来た貧乏男よ。あなたを待ってる間に暇だっ...