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499話

某年某月某日、晴れ、雲一つない青空、そよ風が心地よく吹き抜ける、こんな素晴らしい日に、私は良い知らせを受け取った。

私の妹分が、実際の行動で世間に証明したのだ。彼女が立派な、誇り高き龍の子孫であることを。異族の邪悪に直面し、十六人の同胞の安全を考え、屈辱に耐え、表向きは悪党の頭に身を委ねることも厭わず、大いなる知恵で智略を尽くした末、扶蘇たち勇士の血みどろの戦いの助けを借りて、無事に危機から脱出したのだ。

彼女以外の十六人の人質も、一人も欠けることなく。

残念なことに、私はその場に居合わせることができず、妹のために誇りを感じ、歓声を上げ、彼女を崇拝することさえできなかっ...