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436話

燕北の遠郊の山々の中に、標高はそれほど高くないものの、険しい山容と美しい景色を持つ小さな山があった。

その険しい山容が西岳華山に似ていることから、この山は小華山と呼ばれていた。

小華山の地下には採掘できる鉱物資源はなく、険しい地形のため果樹栽培にも適さなかったが、山には野生の茶の木が生い茂っていた。この味を好む者たちは茶葉を摘みに来て、自分で炒って、手作りの喜びを味わう——それがこの山の唯一の存在意義といえるものだった。

しかし数年前、この山は開発され、幹線道路から蛇行する数キロの二車線セメント道路が山頂へと通じるようになった。

噂によれば、山上には楼閣や東屋などの古風な建物が建てられ、時折高...