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426話

美女の誘いを受ける時、李南方はめったに断ることはなかった。

特にその美女が賀蘭小新であるなら尚更だ。キャンドルの灯る個室に座り、ますます妖艶になった彼女の顔を見ていると、これが毒蛇のような女だと分かっていても、どこか心が騒ぎ出してしまう。

車から降りる前に化粧を直した賀蘭小新は、朱色の唇でストローを軽く噛みながら「アイス・アンド・ファイア」というカクテルを一口啜り、顔を上げて李南方を見た。

「さっきね、じっくり考えたんだけど、取引しない?」

これこそが李南方が賀蘭小新を評価する点だった。強烈な自信を持ち、まるで彼女が解決できない問題などないかのように振る舞う。たとえ狐の尻尾が見え隠れしてい...