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392話

賀蘭小新の身分は並々ならぬものだ。もし青山で死殺に殺されでもしたら、市局の幹部全員が首を飛ばされることになるだろう。局長としては慎重にならざるを得ず、専門の護衛をつけて彼女を守らせる必要があった。

局長がこの提案を自ら持ち出したのには、もう一つの意味が含まれていた。つまり、地球は危険だから火星に帰ったほうがいいよ、というわけだ。

だが賀蘭小新が何か言う前に、岳梓童が話を引き取った。新姉の安全は自分が責任を持つから、今日から自宅に住んでもらう。市局は心配しなくていい、何かあっても責任は問わないと。

岳梓童の好意に張局長は感謝しつつも、目は賀蘭小新に向けられていた。

賀蘭小新は少し考えてか...