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2420話

「ある種の女には、美貌以外に取り柄がないものだ。

だからこそ、彼女たちには原則も底線もほとんどない。

沈雪莲はまさにそういう女だった。

上官永遠が彼女の望むものすべてを与えられる間は、彼こそが彼女の可愛い人。

沈家輝が兄の背後で彼女に猛烈なアプローチを始めた時も、彼女はすぐに甘い言葉の罠に落ちていった。

そして、沈家輝が惨殺され、上官永遠が李南方に頭を下げざるを得なくなった時、沈雪莲は我に返ると、何の心理的負担もなく、すぐさまこの男に自分の魅力的な一面を捧げた。

彼女は沈家輝の惨死に少しの痛みも感じなかった。

ただ媚びた視線を李南方に浴びせかけ、優美な動きで彼の首に腕を回し、尻を揺らしながら、...