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2349話

飄渺郷の老郷長の頭脳明晰さは、岳梓童の予想をはるかに超えていた。

そして彼女の美しさも、岳梓童の予想をはるかに超えるものだった。

目の当たりにしなければ、岳梓童は死んでも——顔はやめて。

『黄金甲』の女主人公とほぼ同じ体型と容姿を持つこの女性が、実は祖母であるとは信じなかっただろう。

庄純が臆することなく家の恥を公にし、庄大海が老郷長の枕元で鞠躬尽瘁、死而後已の覚悟を持って仕えていたと言ったのも無理はない。

庄大海だけでなく、どんな男でも老郷長庄玉の一挙手一投足に漂う色気には抗えないだろう。

岳梓童には想像できた。庄玉のような歳月を凍結させたような女性の目は必ず高く、彼女に気に入られ寵愛される...