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2343話

夜は更けていたが、星明かりは鮮やかに輝いていた。

香りを漂わせる風が吹き抜ける中、その妖艶な影が幽霊のように砂の影に飛び掛かる瞬間、女性に関しては特に研究熟知している李人渣は、0.01秒以内にこれが成熟した女性だと判断した。

成熟度は夜神とほぼ同じ程度だろうか。

とにかく、これまで三年近く温柔郷に溺れていた李南方は、香りで美女を識別する点では、間違いなく一流の専門家で、一度も間違えたことがなかった。

これは青山での華やかな日々、贺兰小新がいつも明かりを消し、彼が鼻で訪れる女の子を見分けなければならなかったことと関係があるのかもしれない。

「まさか、俺が隠遁してからそう経たないうちに、江湖に激変...