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2265話

李南方は僵尸のように背筋を伸ばして座った。

彼が今どんな精神状態なのか、はっきりとは見て取れなかった。

だが、闇の中からのあの声が語った言葉には、確かに道理があった。

黒龍と李南方は二十年以上も共に生きてきた。李南方の成長過程におけるすべての経験を、黒龍は実際にこの目で見てきたのだ。

となれば、彼が本当に李南方の意識を飲み込み、楊広としてこの肉体を支配したとき。

最初に向き合わなければならないのは、かつて李南方と最も親しかった人々だ。

彼はどうすべきか?

それらの人々を殺すのか?

一度殺し始めれば、それは果てしない。彼の人生は殺人と殺される状況に陥り、二度と抜け出せなくなるだろう。

だが、殺さ...