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2251話

チャーリーが望んだスモークグレネードは、彼の期待通り校庭で爆発することはなかった。

むしろ、宅配便のように彼の目の前に届けられたのだ。

東洋人の顔が現れた瞬間、チャーリーは一瞬固まった。その男がピンを抜いたスモークグレネードを車の窓から投げ込んだとき、彼の硬直はさらに数秒間続いた。

煙が車内全体に充満してようやく、チャーリーは我に返った。

「降りろ!車から出ろ!」

さすがは米国連邦捜査官、優れた行動力を見せる。

少なくとも、危険から逃げる時の彼らのスピードは、一般人の十数倍は速い。

車のドアが開く。

チャーリーは先頭を切って転がるように飛び出し、手を上げて銃を構え、スモークグレネードを「配達」...