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2211話

龍網研究室内。

龍頭の視線は大画面から目の前のパソコンへと移っていた。

画面に表示されているのは龍網の全プログラミングだ。

この龍網を構築するプログラム言語は、彼が数年前に膨大なエネルギーを費やして一つ一つ設計したものだった。だが今、かつて彼が誇りにしていたそのデザインが、急速に変化している。

龍網がどんどん見知らぬものになっていく。

傍らでは、大画面の前に立つ数人の龍網チームメンバーが、興奮のあまり抑えきれない様子だった。

すぐに一人が龍頭の方を振り向いて叫んだ。「報告します!穴は塞がりました!龍網の開いた穴が本当に塞がったんです。龍頭、少しお祝いしてもいいでしょうか?」

部下の興奮した叫び...