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2204話

李南方は、今自分が何をしているのか分からなかった。

かなり長い間、この不思議な空間で台灯を抱えたまま、外の黒龍が壁に激突する様子をぼんやりと眺めていた。

最初は少し恐怖を感じていた。

しかし時間が経つにつれ、あの黒龍がどれほど激しく衝撃を与えても、目の前の障壁はびくともしないことに気づいていった。

さらに不思議なことに、時折青い電弧が現れては障壁の外側を走り回っていた。

それによって全身がしびれるような感覚に襲われるが、その現象の意味するところは全く理解できなかった。

とても退屈だった。

いや、完全に退屈というわけでもなかった。

少なくともこの意識空間の中では、彼はすべてを支配できた。

本当に...