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2159話

人生を生きていく中で、嘘をつく時というのは誰にでもある。

皆が幸せになれる嘘であれば、少し多めに言っても大した問題ではない。

ましてや李南方がしたことは嘘をついたわけではなく、ただ静かにいくつかの事実を隠しただけだ。

「金新月の一号麻薬は、金三角の一号麻薬の薬性を効果的にコントロールできる」

彼はただこれだけを言った。

それ以上は一切口にせず、賀蘭小新に想像させ、興奮させておくだけだ。

新姉さんはこれまで何年も一号麻薬の支配から逃れる機会を探し続けてきた。今やっと確かな答えを聞いたのだから、きっと嬉しくて仕方がなく、他の問題にこだわることはないだろう。

ところが思いもよらず、賀蘭小新は想像して...