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2061話

大長老の言葉に、すでに心に罪悪感を抱えていた李南方の気持ちはさらに重くなった。

彼だって馬鹿ではない。先ほどの治療行為が楊逍の体にどれほどの負担をかけたか、はっきりと見て取れた。

もし以前のあの万能の軒轅王であれば、李南方は何の心配もしなかっただろう。

だが、この数日間、彼は常に楊逍の側にいた。

楊逍の体が弱っている時の様子がどんなものか、彼は手に取るように分かっていた。

大長老は「王上を死なせることになる」と言った。

それならば彼は——

「大長老、私は大丈夫です」

楊逍が口を開いた。

李南方が大長老の叱責を受け、もうこれ以上余計なことに関わらないよう説得しようとしていた時、彼女が先に口を開き...