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1939話

朝の五時、明珠美術学院の小さな庭園の假山の上。

李南方はまるで老僧のように、そこに座っていた。

学校全体、いや明珠市全体と比べても、彼が最も好きなのはこの小さな庭園だった。

ここでだけ、彼は生きている味わいを感じることができるようだった。

西梁山が千年以上蓄積してきた霊気が、すべて彼の身体に宿り、彼の体に脱胎換骨の変化をもたらしていた。

俗世の汚れた空気は、もはや彼の身体に受け入れられなくなっていた。

理屈の上では、それは良いことのはずだった。

だが、息をしようとしても、空気が肺に入ってこないという感覚は、とても耐えられるものではなかった。

この小さな庭園の空気だけが、彼の身体に受け入れられる...