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1894話

微かな懐中電灯の光が照らし出された。

李南方はようやく、自分の腕の中にある遺体の姿を確認した。

想像通りだった。

容姿端麗な若い女性だ。

そうでなければ、抱きしめた感触があんなに良いはずがない。

顔色は真っ青で、血の気が全くなかった。

すでに完全に息絶えているのに、皮膚は滑らかで柔らかく、腐敗の悪臭は微塵もなかった。

スタイルについては言うまでもない。

それでは故人に対して失礼になる。

李南方が何とも違和感を覚えたのは、この女性の腹部が大きく膨らんでいて、明らかに妊娠していた準母親だということだ。

いったい何が起きたのか、若い女性がこんな状態で命を落とすとは。

火葬場での荼毘もなく、棺に納めら...