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1893話

鬼吹灯

「鬼吹灯」という言葉は、とある人気ネット小説の作品によって広く知られるようになった。

昔の盗墓者たちは墓を暴いた後、必ず墓室の隅に明かりを灯したという。

灯りが消えなければ宝物を探し始める。

もし灯りが消えれば、それは墓の主が彼らの来訪を快く思わないか、あるいは彼らが持ち出してはならないものに手を触れ、墓の主の怒りを買ったことを意味した。

このとき、職業倫理を持つ盗墓者たちは、手にしたものを置き、直ちに退散したという。

明かりの消長は墓の主の意思次第とされ、それが「鬼吹灯」という言い伝えになった。

実際のところ、火が消えるのは幽霊が吹き消したわけではない。

幽霊が明かりを恐れ...