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1715話

白副局が自ら連れ戻した犯人が、取調べに協力しないとは?

これは明らかに「悪の星」の権威に挑戦しているようなものだ。

ご機嫌な白霊児は春風のように柔らかな笑みを浮かべながら、若い警官の肩を軽く叩いて言った。「私に任せて。」

長らく第一線での取調べから遠ざかっていた白警官が、自ら行動する気になったようだ。

どんな悪霊や妖怪でも、これ以上人々を傷つけさせはしない。

青山市警察署の取調室で、例の当たり屋の若者は手錠の鎖をつかみながら、まったく動じていない様子だった。

まるで警察に捕まったのではなく、お茶でも飲みにきたかのような雰囲気だ。

白霊児が取調室に入ると、ようやくその当たり屋の目に生気が戻った...