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1711話

男なら皆、小さな頭を大きな頭よりも大事にしているものだ。

大きな頭がなくなっても、せいぜい一発で終わりだ。それ以上考える必要もない。

だが小さな頭がなくなったら、人生はタイで立ちんぼするしか選択肢がなくなる。生きていても意味がない。

だから、さっきまで二十発以上の弾丸が李南方の頭めがけて撃ち込まれても、彼は一歩も退かなかったのに、今、股間に銃口を向けられた途端、ササッと両手を高々と上げたのだ。

「終わりだ!」

李南方は降伏の姿勢を取り、大声でその三文字を叫んだ。

奇しくも、他にも二人が同じ言葉を口にしていた。

龍騰訓練基地の地下訓練場、11号作戦研究室で、荊紅命はディスプレイに映し出されたリア...