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1684話

「よし!」

李南方の脚が稲妻のように襲いかかったその瞬間、龔建は猛然と叫び声を上げ、大きく声援した。

たった一撃目の最初の動きだけで、龔建の中で千年の氷河の下に沈黙していた戦意が、突如として爆発した。

彼は左肩を沈め、左腕を弓のように曲げ、李南方の横蹴りを肘で受け止めると同時に、右足が稲妻のように下から上へと跳ね上がり、李南方の股間を直撃しようとしていた。

空中にいた李南方は、右足と龔建の左肘がぶつかろうとした瞬間、左膝を上げて股間を守りながら、右拳を右から左へと振り抜き、龔建の太陽神経叢めがけて容赦のない右フックを繰り出した。

「バシッ!」

重い音が鳴り響いた後。

龔建は左肘で李南方の軍靴を...