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1673話

『龍騰訓練基地三区』には、ある監房区域があった。

その監房区域の南側の窓から見える方角には、一列の石造りの建物が並んでいた。

李南方はずっと前からその巨大な敷地面積を持つ石造りの建物を目にしていたが、そこには「事務所」という看板がかかった出入り口がたった一つしかなかった。

監房区域と事務所の間には、かなり広大な空き地が広がっていた。

千人の方陣が立てるほどの広さがあった。

だから、監房から羊の群れのように出てきた迷彩作業服を着た百人ほどの様々な人物たちが、地元の人間たちに追い立てられて広場の中央に立たされたときも、その場所はまだかなり閑散としていた。

「全員、しゃがめ!」

広場の北側、事務...