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16話

多くの警備員が同じ過ちを犯している。それは服装だけを見て、人を見ないということだ。

同じ李南方でも、昨日は囚人服を着ていたから王徳発に見下されたが、今日はきちんとした格好をしているせいか、足取りがあまり良くない老王は笑顔で積極的に声をかけてきた。「若いの、仕事は決まったかい?」

李南方は適当に答えた。「今日配属されるよ」

「きっと君は運転手になるんじゃないかな、運が良ければな」

「運転手になるのに、運が必要なのか?」

「ふん、誰でも我が社で車を運転できると思っているのか?」

王徳発の顔には羨望の色が浮かび、口を尖らせて言った。「ほら、あそこの看板に書いてあるだろう、ちょうど運転手が...