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1586話

「ハハッ、よし!やはり、賢い人間はいるな。兄弟、お前はどの部署の——」

馬行は両腕を広げ、朗らかな笑い声を上げながら、中央に残ったその人物に歩み寄った。

彼はこの康総の門下に入ろうとしている良き同僚が一体どの部署の者なのか、尋ねてみたかった。

なぜその人が康総の下に付くと確信できるのか?

それは単純な話だ。

ここには数百人の従業員がいたが、大多数は既に反対側に移動してしまい、ただ一人だけがその場に留まっている。康総に付こうとしているのでなければ、何なのか。

この男の反応が他の者より半拍遅れているなどと言うつもりはない。かつて南方グループが人材を募集した際、その採用プロセスは厳格で、...