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1536話

段香凝が香消玉損したのは、昨日の午後のことだった。

天坑を通り抜け、藏龍河の地下を潜り抜けるという距離は、確かに長く危険な道程ではあったが、李南方の能力をもってすれば、せいぜい半日もあれば辿り着けるはずだった。

それなのに、彼が出てきたのは今になって、実に十五、六時間もの時間を費やしていた。

この間、李南方が何をし、何を考えていたのか、誰も知らない。

彼自身さえも分からないのだから。

まるで酔いつぶれた酔っ払いのように、李南方が段香凝を抱えて黒い穴へ向かった時、彼の意識はすでに途切れていた。

実際、途切れたというのも正確ではない。

彼の脳裏には常に二つの映像が交互に現れては消え、...