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1516話

これは何だろう?

巨大な大蛇の腹から生きて這い出した李南方は、冥土への旅で至高の宝物を手に入れたことに喜んでいたが、もちろん大蛇に散々な目に遭わされた沈雲在のことなど「すっかり」忘れていた。

しかし沈雲在は彼のことを忘れてはいなかった。

というより、彼女は自分の空虚を埋めてくれるものなら何一つ忘れるはずがなかった。

棒きれのようなものよりも、生きた男性の方が、我慢できない女性同志たちが最も愛してやまないものであることは、疑う余地もない。

特に沈雲在の今の状態では、烈火に焼かれて死にそうなほどだったのだから、李南方を見逃すはずがなかった。

彼女が飛...