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1370話

黒白を転倒させるような行為は、表哥(おいちゃん)も大肚哥(でぶにいさん)も、まるで手慣れた職人のように巧みにこなす。

何一つ隙を見せないことなど、彼らにとっては朝飯前だ。

これもまた一種の才能と言わざるを得ない。

そしてまさにこの才能があればこそ、表哥は孫唐を長年支配し続け、何事も起こさなかったのだ。

ある種の才能が、ある人間の本能となった時、その人はそれに深く依存するようになる。

そして、どんな問題に直面しても、本能が彼をそうさせるのだ。

最終的には——自滅への道を辿ることになる。

滔々と語る表哥を見つめながら、白灵儿(バイ・リンアル)の顔には怒りと諦めが入り混じっていた。

実は彼女の胸の内...