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1368話

美しさと知性、高貴さと優雅さを兼ね備えた岳梓童が、尋問室というこの特殊な環境で、男性に「ある種のサービス」を提供するという感覚は、言葉では言い表せないものだろう。

それは、生活に追われた善良な市民が、やむを得ず泥棒に走る時の気持ちよりも、さらに刺激的なものだ。

李南方だけでなく、彼女自身もそう感じているはずだ。

特に彼女が見せかけの矜持で一瞬躊躇った後、ゆっくりと床に膝をつき、手錠をはめたままの両手でゆっくりと李南方のベルトを解こうとした時。

李社長は興奮で体が震え、『妹が兄を想って涙を流す』とでも高らかに歌いたいほどで、なぜこんな卑猥な考えを持ったのか、その本...