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1366話

局長は仕事の能力だけでなく、人を罵る腕前も相当なものだった。

丸三分間にわたって、同じ言葉を一度も使わずに罵り続けた。

白霊児はわざわざ彼の前に行く必要もなく、電話越しでも局長が今にも爆発しそうな怒りに震えているのが手に取るように分かった。

オフィスの天井も、彼の怒りの炎で今にも吹き飛ばされそうだろうか。

こんな風に部下を遠慮なく罵る上司が、どんな運の巡り合わせでそんな高い地位まで登り詰めたのか、本当に不思議だった。

犬の血を浴びるほど罵られた白霊児は、自分がどうしようもなく卑しい性格なのだと思った。

そうでなければ、なぜ局長に「尊重」されている時に心が痛むのに、犬の血を浴びるほど罵られると、...