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1347話

金三角での作戦全体を統括する龍騰三鳥の人物は、話す相手によって別人のように振る舞う。

隋月月と話をしているのは、荊紅命だ。

荊紅十叔は生来冷血で、笑顔を見せることはほとんどない。どんな陽気な人物でも、彼と一緒にいると息苦しさを感じてしまう。

特に彼が冷たい眼差しを向ける時は、たとえ些細な話題であっても、耐えがたい圧力を感じさせる。

ましてや、彼が隋月月と交わしている話は、決して些細なものではないのだから。

彼は隋月月に、自分の言う通りに全てを実行してほしいと願っている。

もし彼女が従わなかったり、李南方の子を宿していることを盾に、より多くの要求を突きつけようとするなら、荊紅命は躊躇...