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1317話

空が、また暗闇に包まれた。

李南方は今日がどう過ぎ去ったのか分からなかった。朝目を覚まし、岳梓童と少し言葉を交わしただけで、もう日が暮れていた。

時間の流れが異常に速く感じるのは、気分が極端に良いか、極端に悪いかのどちらかだ。

気分が悪いというのは、必ずしも喪に服すほどの悲しみだけを意味するわけではない。

矛盾した気持ち、上の空、心乱れる状態、それらすべてが「悪い」のだ。

李南方の今日の気分は、まさにそんな状態だった。

岳梓童が言ったように、彼は朝起きて窓から外を眺めた時、心の中で祈っていた。上島桜花が来ないでくれることを。

上島に来てほ...