絶品の叔母さん

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1262話

李南方が星空を見つめぼんやりしている時、岳梓童も同じように空を見上げていた。

国境の小さな県城の郊外にある荒れた小道のそばに立っていた。

荒れた郊外といっても、小さな県城からは2キロも離れていなかった。そして、いわゆる小さな県城も、内陸部の一村落にも及ばないほどだった。

ほとんどの国境線には、衝突を防ぐための緩衝地帯として、比較的荒涼とした地域が設けられている。

もちろん、ヨーロッパのようにひとつのホテルが二国にまたがるような特色は、アジアのこちらでは見られない。

岳梓童がここに来たのは、夕食後のちょっとした散歩だった。

王阳の意向では、お嬢様は...