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1250話

「二つの巨大な彫像の間には、目に見えない線がある。

この線は子午線と呼ばれ、"照妖鏡"の効力を持つ。どんな玄門の達人でも、この線を越えれば、いかに腕が立とうとも、神秘の女性に隠された素性を見破られ、運命を見通されてしまう。

これには何の道理もない。

崑崙山は天下の龍脈の祖である。

龍眼はまた多くの龍脈の発源地であり、龍気の集まる場所だ。天下のあらゆる玄門の術はここから派生したもので、まさに玄門の祖の揺籃と言える。だから玄門の達人たちが龍眼に入ると、正体を現すのも当然のことなのだ。

重責を担う岳擎天は、ここが天下の龍脈の源であることは知っていたが、この子午...