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1169話

程芳はやはりなかなか手強い女だ。

だが、それは誰を相手にするかによる。

古華のような江湖の豪傑たちを前にすると、彼女の気の強さが出て、九陰白骨爪を繰り出して相手の顔を引っ掻く勇気すら持つ。

しかし龍城城の前では、程芳はまるで魂を失った人形のように、座ったまま茫然と机を見つめ、長い間身じろぎひとつしない。

龍城城は古華たちよりずっと美しく、彼女に刺青の入った腕を見せびらかすようなこともない。それでも程芳は彼女をこれほど恐れている。

それは程芳が権力に執着する女だからだ。

彼女は夫の老常がもっと出世し、あの禿げた坊主が言った「一方の諸侯」の座にまで登り詰めることを切望している。

ところが彼女が龍城...