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1117話

いつからか、きくらげは料理ではなく、「良い人」が「クズ」の代名詞になってしまった。

だから李南方は認める、自分は「良い人」だと。

もし彼が「良い人」でなければ、どうしてあんなに人を困らせることをするだろうか?

彼は思う、この世に生を受けた使命は、子供の頃に想像していたような世界を救うことではなく、女性を困らせ苦しめることなのだと。

全身が恋愛トラブルまみれだ。

七歳の時、女性のスカートの下の光景に興味を持ち、路上で当時はまだ若い未亡人ではなかった若い未亡人のスカートをめくり上げた結果、一発のビンタで顔中血だらけになった。

十三歳の時、初めて故郷を出て、師匠の妻に連れられて京華に来た。国際都市の...