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104話

「李という奴、お前は一体何がしたいんだ?」

手を出すのもダメ、かといって何もしないのも我慢できない。この感覚に岳梓童は頭がおかしくなりそうだった。

「俺が何をしたいかじゃなくて、お前が何をしたいかだろ。『お母さん』って一言言っただけで、そんな態度になるなんて、甘やかされすぎだな」

岳のおばさんを一言罵ると、李南方は彼女に背を向け、のんびりと寝室を眺め始めた。

言われてみれば、岳梓童は女らしさはあまりなく、リビングの内装も冷たい色調が主だったが、寝室はさすがに少女らしい雰囲気があった。夢見るようなピンク色は、良い夢を見るのに役立つーーそして、男の桃色の妄想を無意識...