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962話

「こんな体位、私、初めてよ」鄭妍がこう言うと、趙然も突発的な思いつきでやってみたところ、果たして刺激的だった。

鄭妍は趙然をきつく抱きしめ、両脚も無意識に彼の腰にしっかりと絡めていた。落ちないようにという恐怖からだった。

同時に、一歩動くごとに貫かれるような快感が全身を満たし、息ができないほどだった。

趙然もこの行為を楽しんでいて、急いで部屋を出ようとはせず、むしろ部屋の中をぐるりと一周し、歩きながら腕の中で息を荒げる鄭妍を責め立てた。

そして彼は鄭妍を抱えたまま寝室のドアを出た。

体内から次々と押し寄せる強烈な快感に、鄭妍はついに我慢できず、小さな声で喘ぎ始めた。

趙然は歩きなが...