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952話

「ごくり。」窓から差し込む月明かりに照らされ、趙然は思わず唾を飲み込んだ。彼の視線の先、鄭妍の密やかな場所に、ピンク色の小さな蝶が宿っているのが見えた気がした。

常識的に考えれば、鄭妍のような年齢の女性なら、下の部分はとっくに黒ずんでいるはずだ。少女のようなピンク色など残っているはずがない。だが、鄭妍はそうではなかった。

その可憐なピンク色の蝶を目にした瞬間、趙然は口が渇き、目が据わってしまった。

彼は思わず頭がぼーっとして、無意識のうちに手を伸ばしていた。

鄭妍の小さな蝶は何の遮るものもなく、完全に露わになっていて、それを見た趙然の下半身が疼き始めた。

うっかり彼は近づき、両手を伸...